観世流能楽師奥川恒治 能のHana

　気温は低くないのですが、今日は霧雨のような雨が降り、雨粒が風に舞って傘では防ぎきれない、よろしくない雨が降りました。
　今日からさいたま新都心の講座は、「船弁慶」(ふなべんけい)です。7月に国立能楽堂のショーケースという公演で、勤めさせていただきますので、講座を受講されて国立へお運びいただけますと、よりお楽しみいただけることと存じます。
　「船弁慶」はとてもよく出る曲で、子方経験者なら一度は子方で義経をしていることと思います。私もちびっ子の頃、子方をさせていただきましたが、初子方がこの「船弁慶」で、シテは故永島忠侈氏でした。楽屋を走りまわって叱られたことが思い出されます…😅。
　慣れ親しんだ曲ですが、改めて調べてみますと、別の一面も見えまして、楽しいことです。とても劇的に、面白く仕上がっている曲ですから、座学でも舞台でも、お楽しみいただけることと存じます。
写真は会場のお庭で咲いている、スズランです！