Hana奥川恒治が綴る日々のblog

2015.07.02過去のHana学校公演にて思ふ

このところ学校での公演、鑑賞会の機会が増えました。

一般公演とは趣を異にし、解説と体験で理解と興味を持ってもらうことを目標に致します。小学生には体験を主に、中学生ならば歴史的な話も含め、さらに上の年齢になれば、心の動きといった内面的なことまで、突っ込んで話します。

大人でも難しいと言われる「能」ですが、小学校低学年だとどうなのか、と思いますが、大人が心配するには及ばず、狂言では笑い、能もよく見てくれます。多少の個体差はありますが、興味を持ってくれます。言葉の理解というよりも、感覚的にとらえていくという感じでしょうか。「安達原」ならば鬼女と戦う山伏を応援したり、「土蜘蛛」の蜘蛛の糸に目を輝かせています。こちらも知恵を絞って解説や体験で心をつかみ、演能へと進めます。

大多数の子が生まれて初めての「能」です、こちらも責任を感じつつ、正面から向き合い、好きになってくれたらと願います。

私は我々の世界では「はなたれ小僧」と言われる位の年ですが、世間一般から考えますといい年になりました。先人たちもきっと大変なご苦労とご苦心があって、守り伝えて来てくれたことと思います。それを絶やすことなく、次の世代に紹介し伝えて行けたらと思いながら、これからも学校へ参ります。

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