Hana奥川恒治が綴る日々のblog

2017.11.20お稽古のこと...

最年長のお弟子さんのお稽古をしました。以前はオーバー90才の方がいらっしゃったのですが、卒業されたので現在はその下の世代と言うことになります。下の世代とは言え、お稽古に通っていらっしゃるだけでもすごいと思うのですが、とても意欲的な所がなんと言って素晴らしい!謡も仕舞も両方お稽古していて、舞は「弱法師」という盲目を男性を主人公にした曲を稽古しています。盲目の主人公なので、杖を使って舞います。杖だけでも十分もて余しますが、扇も一緒に使うところも有りますので大変です。以前一度お稽古したことがあるのですが、じっくりお稽古して、更に上を目指したい、ということで2度目のお稽古です。ヤンヤ ヤンヤ、素晴らしい!私も見習わないといけません。
杖はなかなか思うようにいかないようですが、お稽古の度に一つ解決できますと、大きな成果をあげられますね。これからが楽しみです。
ご年長の方からは、なんと申しましても人間的に学ぶ所が多く、それは楽しい。稽古が済めば師弟は逆転、こちらもしかと学ばせていただこうと思います。芸というものは、技術もさることながら、精神的な成熟が不可欠だと最近思うのです。ご年長の方のお話しは、上質の栄養と言ったところでしょうかね。

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