第11回奥川恒治の会「江口

平成28年9月22日(木・祝)14時宝生能楽堂(→google map)

番組

仕舞『西行櫻』 老桜の精 観世 喜之
  地謡 鈴木 啓吾
小島 英明
坂 真太郎
中森健之介
河井 美紀
狂言 「名取川 旅僧
名取の何某
山本東次郎
山本 則重
能『江 口』 里女
江口ノ君
奥川 恒治
  遊女

旅僧
里人
永島  充
佐久間二郎
森  常好
山本秦太郎
 
小鼓
大皷
杉 信太朗
幸  正昭
亀井 広忠
  後見 山中 迓晶
遠藤 喜久
  地謡 観世 喜正
弘田 裕一
駒瀬 直也
中森 貫太
鈴木 啓吾
小島 英明
坂 真太郎
桑田 貴志
終演予定 十六時四十分頃    

あらすじ

「名取川」 物覚えの良くない旅僧( シテ) が自分の名前を袖に書き付けてもらいます。
帰途に着く旅僧の前には川が。その川を渡り対岸へ上がった時には、袖に書いてもらった名前も流れ落ちていました。
名前が川に流れたと、旅僧が川を探していると男( アド) が通り掛ります。
川の名は名取川、男の名は名取の何某、それを聞いた旅僧は、自分の名を取ったと思い込み男に名を返せと迫ります。
『江 口』 諸国一見の僧(ワキ)が津の国( 大阪) 天王寺に向かう途中、江口の里に立ち寄ります。僧は昔西行法師が江口の遊女に一夜の宿を乞い、断られたことを思い出し西行の歌を口ずさみます。すると一人の里女( 前シテ) が現れ、ただ宿を惜しんだのではないと言い、その返歌に言及します。「執着を捨てよ」僧が里女に素性を尋ねると、江口の君の幽霊と言い残して消え失せます。
―中入―
里人(アイ)より詳しい話を聞き僧が弔っていると、屋形舟に乗った江口の君( 後シテ) が遊女たち( ツレ) を伴い現れます。舟遊びをしていた江口の君はやがて生死の悲喜を巡る因果を説き始めます。そして乗っていた舟は白象に、江口の君は普賢菩薩となり眩しい光の中、西の空に飛び去ります。

過去の公演