Hana奥川恒治が綴る日々のblog

2018.03.31コラム...

次男が見習いとして楽屋に出入りを始めて、はや一年が経ちます。最近は地謡のお役もいただき、ありがたいことです。
4月には若竹会(非公開の稽古会)の「賀茂」でツレのお役をいただきました。朝からそのお稽古がありまして、矢来能楽堂へ出掛けて来ました。面を着けて稽古しますが、よく見えませんので、最初はなんともあやしげな場所に行きます。目標にする柱や行き方、立つ場所を教えて、後は本人の稽古次第ということになります。 みんな同じ道を辿って行きますので、先輩たちは経験者として、どのくらい頑張ったか解ります。
先ず必要なことは理屈の理解ではなく、繰り返し稽古を積み重ねて、体に覚えてもらうことです。体に覚えさせることは、手間の掛かることですが、体は一度覚えてしまえば、考えなくても動いてくれるようになります。そこまで持って行くのは大変ですが、それがいざという時に自身を助けてくれます。全ては自分次第、真正面から取り組んでもらいましょう。
夜は近所の公園の桜が見事にライトアップされていました。ちょっと冷えましたが、お花見の方もいらっしゃって、楽しい夜桜見物になりました。

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