舞台のこと

2018.07.28

毎年恒例の合同ゆかた会が、今年は白石蔵王の碧水園能楽堂でありました。小島英明氏の催しで幾度となく訪れていますが、それ以外では初めてです。
朝の10時前から始めまして、夕方5時過ぎ迄、なかなか大変な会です。曲数にしますと40番を越えています。早朝に自宅を出て、舞台に来た身としましては、睡魔大王の襲来など、厳しいものも有りますが、一日つつがなく勤めさせていただきました。ここのおかげで、子供達もなかなか経験できない囃子の演奏で舞うことができます。チャンスをいかして欲しいところです。
お顔を覚えて、1年ぶりにお目にかかる方も増えました。そんな方にお目にかかるのも、いつしかこの会の楽しみになりました。
創設メンバーだった観世元伯(かんぜもとのり)氏が他界され、初めての会になりました。早すぎた事に、心配と申しますか、ご社中はどうさるているのか、気になっておりました。それが今日、皆さまのお元気な姿を拝見して、お舞台をご一緒させて頂いて、安心しました。元伯さんの心は今も生き生きと受け継がれているのだと、確信が持てました。
元伯夫人がお持ちになって、私は初めて見ましたが、スマホのようなサイズで、戒名と経文だと思うのですが、書いてある物がありました。今日の舞台を見に来てくれたそうです。それを見ますと、一緒に舞台の上に居たことが思い出され、やはり他界したことが信じられません。笑ったり、怒ったり、楽しい時間だったと思い起こします。いい時間を彼と過ごせたことに感謝、そしてこれから笑われないように、勤めていきたいと思いました。
のりちゃんは楽しいことを見付ける天才でした、すぐに楽しいことを見付けて、なんかしてるんだろうなー

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観世流能楽師 奥川恒治能のHana

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