Hana奥川恒治が綴る日々のblog

2019.07.26舞台のこと...

若竹能の申し合わせが済みました。「朝長」、「井筒」ともに1時間15分程掛かりました。当日はやはり2時間近い演能時間になりそうですね。ご来場いただきます皆さまには、熱中症の対策など、お心掛けて頂きますと良いのではないかと思います。
「朝長」は平家物語の中では、大きく取り上げられていませんが、曲としましては大変重い曲です。義朝親子、主従を取り上げ、朝長最後の件は哀切の極みです。儚く散った若武者の哀傷、まさに平家物語の無常観と言ったところでしょうか。
「井筒」は能楽界では、不滅の名曲です。以前シテを勤めさせて頂きました折りは、宝生閑先生にお相手いただきまして、貴重な経験をさせて頂いた事を思い出します。この度は地頭を勤めさせていただきます。正面から向き合って、シテと一曲を作り上げたいと思います。
「朝長」中所宜夫氏、「井筒」佐久間二郎氏です。どうぞ宜しくお願い申し上げます。

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