Hana奥川恒治が綴る日々のblog

2021.05.30舞台のこと...

 本日は「はじめての矢来能楽堂」という、九皐会の普及公演でした。
 矢来能楽堂を多くの方に知っていただこうと、「はじめての矢来能楽堂」という体験型の講座をしておりましたが、本日はステップアップしまして、解説付きの能公演をご覧いただきました。
 今日はなんと言っても人気の「土蜘蛛」の上演でした。舞台転換もはっきりしていて、妖怪土蜘蛛がやっつけられる勧善懲悪の展開は、心地よいです。妖怪ながら土蜘蛛が投げる蜘蛛の糸は、何度見ても美しく、そこにある美意識を感ぜずにはいられません。
 時節柄、途中からお席の販売を中止しましたが、お問い合わせも多く、まだまだお席はありましたので、その点は残念なところです。
 今年の11月5日㈮には、同じく普及公演で「葵上」を古式(昔のやり方)で、私が勤めさせていただきます。源氏物語の六条御息所が主人公の、ちょっと怖い生霊の物語です。蝋燭能形式で、平安の時代を感じていただくべく、雰囲気を盛り上げます。こちらも、お運び願えましたら幸いに存じます。どうぞ、宜しくお願い申し上げます。

はじめての矢来能楽堂Special 夜能ーろうそく能「葵上 古式」

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