Hana奥川恒治が綴る日々のblog
2021.09.04舞台のこと...
今日も雨の一日となりました。このところは一度雨が降り出すと、長引きますね。ほどの所で手を打っていただけますと助かります。
今日は午前中から夜まで、お弟子さんのお稽古日となりました。夜のお稽古の方がお一人、多忙でお休みになった以外は、皆さんいらっしゃいました。今の時期なので、具合が悪いと、なにかと心配の種になりますが、お変わりなくて一安心です。
週末のグループは、「井筒」という秋の名曲のお稽古をはじめました。今月12日に九皐会で「梅枝」を勤めさせていただきますが、どちらも夫を恋い慕う曲です。
「井筒」は若い女性、「梅枝」は中年女性、また、「梅枝」の妻の夫は殺害されるという違いがありまして、この点は妻の心にに大きな痛手を残します。こういった点で「梅枝」の妻が残す、哀切の極みといった情念は、より濃厚なものとなります。大人の女の哀愁、難しい曲であることが、納得できます。