Hana奥川恒治が綴る日々のblog

2021.12.16舞台のこと...

 本日は目黒の喜多能楽堂で18日㈯が本番の、緑泉会の申し合わせがありました。能は「殺生石」(せっしょうせき)河井美紀さんと、「安達原」(あだちがはら)新井麻衣子さんです。
 「殺生石」は天竺、唐、日本と三国に渡り王朝を傾けてきた、妖狐の話です。その毒気は死して尚、生き物を殺す石となります。
 この石は、栃木県の那須に今もありまして、火山性のガスが吹き出ているため、近くに寄れば生き物は成仏することになります。
 「安達原」は人を食べてしまう業を持った女の話です。女は宿を貸した山伏に救いを求めていたのかもしれませんが、裏切られます。文楽でも有名な演目です。
 私は「野宮」の仕舞を勤めさせていただきます。本年の舞納め、しっかり勤めさせていただきたいと思います。

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