能のHana

お稽古のこと

2022.01.19

 冬晴れの日が続いております、寒いながら空気の透明感は魅力的です。今朝も月がきれいに見えていました。
 本日は「松風」講座の2回目。汐汲みの姉妹が須磨の浦や辛い身の上を嘆き、また須磨の浦の良さも見出し、陰と陽の対比を醸しながら、汐を汲む場面です。身の嘆きは境遇の厳しさだけではなく、恋の苦しみがその割合を大きく占めているところも、若い女性らしく、可愛らしく健気です。
 能の舞台では、小さくて美しい汐汲み車が舞台上に出ます。その車一つで海岸の雰囲気がよく現され、正面に置かれた松との対比で、とても情緒的な場面となっています。なんだか、須磨に行きたくなりますね!
 今朝、梅が咲いているのを見かけました。「草木心なしとは申せども、花実の時を違えず」、世の中がどうであろうと、季節は確実に廻りますね。

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観世流能楽師 奥川恒治能のHana

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