Hana奥川恒治が綴る日々のblog

2022.02.21コラム...

 今日は朝、高松を発って徳島県へ参りました。長きにわたりお稽古を続けていた、一人のお弟子さんのお墓参りに参上しました。
 その方は、昨年11月から療養のため、お稽古をお休みしていたのですが、12月に急逝されました。お稽古は東京でしていましたが、ご実家の墓所に眠られることになりました。
 ご連絡をいただいたものの、ご葬儀は親族のみでという事でしたので、時節柄ご遠慮しました。お母様を存じ上げておりましたのでご連絡をし、今日やっとお墓参りが叶いました。
 お昼をご一緒させていただいて、一緒に墓前へ参りました。見晴らしの良い高台で、墓石の前には真新しいご位牌が置いてありました。お手向けをさせていただいていると、ご位牌が風でカタカタを音をたて、その音が喜んでくれているかのように聞こえ、不覚にも熱いものが頬を伝いました。
 もの静かな方で無口ながら、お稽古は熱心に、そして時折見せる笑顔がいまも心に残っています。
ご冥福を心よりお祈り申し上げます。合掌

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