能のHana

舞台のこと

2022.03.02

 朝は晴れていましてが、だんだんと雲が広がりましたね。朝から気温はさほど低くなく、着るものも季節の変わり目の、嬉しくも難しい時期になって参りました。
 今日は埼玉での講座でした。アフタヌーンティーとはいえ、このところのまん延防止にもとづき、飲食無しの講座が続いております。残念な気もしますが、皆さんと変わりなくお目にかかれることが、いまは一番ですね。
 講座は「松風」の5回目、いよいよ本丸です。行平との昔を語るうちに、姉松風は静かに確実に狂って行きます。形見となった行平の装束を捨てられるわけもなく、手に取れば恋慕の波が荒れます。思いが絶頂に達した時、能では珍しく、抱きしめるといった写実的な型をします。これはぜひ当日の舞台で、ご覧いただきたいところと思います。
 次回は「松風」最終回、長大な物語がいよいよ完結します。

観世九皐会別会

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観世流能楽師 奥川恒治能のHana

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