観世流能楽師奥川恒治 能のHana

　今日も晴れて、汗ばむような日になりました。恵まれたお天気の中、「ことのは能」の当日となりました。
　多くのお客様にご来場賜り、盛会となりました。曲は「熊野」(ゆや)、春を代表する名曲の一つです。シテを勤めた鈴木啓吾氏は、ご先祖様が紀州「熊野」(くまの)にご縁のあるお家、「ゆや」への思いは、熱いものでした。
　鈴木氏の取り組みで、盲導犬と一緒にご来場された方も、いらっしゃったようです。「見える人も、見えない人も、みんなで一緒に楽しみましょう」という、会の目標は達成されたように思います。
　また、本日は講談もありました。能楽堂で聞く講談も、新鮮な事だったと思います。楽しい企画公演となり、お楽しみいただけたことと思います。ご来場の皆さま、ありがとうございました。
　陽がまばゆい季節、菖蒲も準備万端整えているようです！