能のHana

舞台のこと

2022.05.14

 今朝は激しいくらいに雨が降っていました。天気予報では数時間で上がり、気温も上がるとの予報でした。災害に至るまで降った場所もあり、恐ろしいことでしたが、上がれば嘘のようにケロッとします。湿度も上がるようですと、熱中症に気をつけないといけませんね。
 お稽古場では別会の「松風」の話題が出ます。行平の形見の装束を抱きしめる場面が、前半のクライマックスになります。この場面で、お弟子さんの隣の女性が、涙を流しているのに気づいたそうで、とても驚いたというお話しをしてくれました。能としては珍しく写実的な型でリアルな感じです。抽象の中の写実が、ご自身のなにか琴線に触れるところが、あったのでしょうか。「涙」というのは驚きましたが、それほど集中してご覧いただけたことは、冥利に尽きます。
 親子で姉妹の役をさせていただきましたが、姿も声も似ていたそうです。私としましては納得もいき、不思議な気もします。いろいろな可能性を求め、これからも勤めていければと思います。

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観世流能楽師 奥川恒治能のHana

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