Hana奥川恒治が綴る日々のblog

2022.05.16舞台のこと...

 5月中旬ながら、梅雨のような空模様の日が続いております。今朝は若竹会(稽古能)がありました。先日揃って通し稽古をしてから1週間、今日は囃子方の先生にも来ていただきました。
 曲は「経正」(つねまさ)、シテは恒成、地頭は中森健之介、まさに若竹です。若い地頭の周りは、先輩たちが囲み、もりたてます。装束の着付けも内弟子さんたちでしました。この機会にこそ、日頃の勉強の成果を発揮し、皆に見てもらえる場所と思って、積極的に取り組んでもらいます。特に装束着けは、本公演となりますと、お客様の前に具合いの悪い形で出す、ということはできませんから、できる人がやることになります。でも稽古能ならば、少々のことがありましても、今後の課題、改善点とすることができます。恵まれた環境です、大いに利用して、成長してほしいと思います。
 シテ、地頭はもとより各役、先輩の胸を借りて、思いきって臨んでほしいですね。最初はまとまろうとしないで、はみ出て構わないので、おもいっきりやって、はみ出た部分を修正
、そう考えて取り組んでもらえると、とてもいいと思います。まとまろうとすると、小さくなってしまいます。はみ出ても壊さない、先輩たちはそのために居ます。

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