Hana奥川恒治が綴る日々のblog

2022.06.02コラム...

 前回の前立御本尊の御開帳の折に、長野に参りました。この度もご開帳にあわせ、長野にやって参りました。善光寺さんにはなんとなく惹かれ、何故か早朝参拝という自己ルールがありまして、明日朝参拝に参ります。
 それで、今日は小布施へ初めて参上しました。お目当ては葛飾北斎の北斎館と、北斎が描いた八方睨みの鳳凰の天井絵です。
 それは、岩松院(がんしょういん)本堂の天井に描かれている鳳凰図です。鋭い眼差しで、下から見上げる私達を、どこから拝んでも見つめる目を持ちます。こちらはとても親切なお寺で、20分間隔で、お坊さんの解説を聞くことができます。私も拝聴致しました。
 この鳳凰という伝説の鳥は、あまりにも長生きなため、体に植物が生えたそうです。五葉の松、月桂樹、芭蕉と、色彩としても鮮やかな取り合わせで、今までは何気なく見ていたものですが、意識を改めました。
 北斎は小布施がとても気に入り、4回訪れ、88才から89才に掛けての作品が、この天井絵だったそうです。翌年江戸に戻り、90才で他界したそうですから、最晩年となりますね。
 こちらのご本尊は宝冠釈迦如来さまで、遠目ではっきりとしませんでしたが、とても美しいお姿でした。以前、京都悲田院の宝冠阿弥陀如来さまが、懐かしく思い出されました。
 明日は朝から頑張って参ります!

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