Hana奥川恒治が綴る日々のblog

2022.07.07舞台のこと...

 今日はジメジメとしましたが、気温はしのげるほどでしたので、良かったです。
 本日は明日本番の夜能(能楽キャラバン)の申し合わせがありました。曲は「戀重荷」(こいのおもに)でした。文字に例えますと、まさしく草書、振れ幅の大きな曲です。演者によって、まったく違うイメージになるくらい、変わります。とはいえ、ストーリーが変わるわけではありません。
 庭の菊の手入れをする老人が、ある時見かけた女御に恋をします。年齢、身分を全て超えてしまうのですね。持ち上げられない重い荷を美しく包み、それを持って庭を歩けたら、女御は姿を見せてくれることになりました。持ち上げられず諦めるだろうと思っていたところ、老人は憤死、悪霊となって女御を責めるものの、最後は守り神となることを誓います。
 シテは観世喜正師、人間国宝の梅若桜雪(うめわかろうせつ)師が地頭を勤められ、大鼓も同じく人間国宝の亀井忠雄師が勤める、濃厚な舞台です。梅若家の名物面も舞台おめみえの予定、ぜひお出かけください。

日本全国 能楽キャラバン! 矢来能楽堂夜能

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