観世流能楽師奥川恒治 能のHana

　今日は寄せくる台風の影響でしょうか、朝から不安定なお天気でした。
　今朝は明日の横須賀美術館での公演の申し合わせが、青山の銕仙会の舞台でありました。青山の舞台には若い頃よくお邪魔しましたが、近年では久し振りのことになりました。事務の方とも「ご無沙汰しております」などと、挨拶を交わしました。有名ブランドが立ち並ぶこの街、なんともお洒落な香りが漂います。
　明日の曲「七騎落」(しちきおち)は、石橋山の合戦で敗走する頼朝軍が、船中八騎(8人)は縁起が悪いので、誰か一人降ろせ、というちょっと驚く話です。土肥実平(このところ大河でも見かけます)は実子を降ろし、今生の別れと覚悟するものの、和田義盛に助けられ再会するという物語です。最後ハッピーエンドでホッとします。
　明日は貴重な記念公演、つつがなく済むことを願います。