Hana奥川恒治が綴る日々のblog

2022.09.10舞台のこと...

 今日は中秋の名月、東京はうまい具合に月を見ることができました。周りが明るいので、月光が際立ちませんが、美しい月です。
 この名月の月光と音色名高き鐘の三井寺の梵鐘に狂うのが、「三井寺」という曲です。狂うと申しましても、精神疾患ではなく、気持ちが高揚した躁(ハイ)状態のことです。そこで、和歌や漢詩や仏教観と鐘にまつわらせながら、言葉が続いていきますので、かなり高尚な感じになります。
 鐘の音は変わりなく、響くもののの、それを聞く状況、場面で全く異なるものになります。朝の鐘は一日の始まりを告げる、さぁ働くぞという人もいれば、夜を共にした男女の別れの合図ともなります。
 除夜の鐘は108煩悩を祓うと言われますが、鐘の音には法の声(仏様の救いの声)として、聞く人の浄化もしてくれる力があるのです。

第17回奥川恒治の会「三井寺」


目に見えているように、写真に写せたらいいのですが…。

カテゴリー

バックナンバー