Hana奥川恒治が綴る日々のblog

2022.10.18舞台のこと...

 本日は鎌倉能舞台で「県民のための能を知る会」でした。朝は曇り空でしたが段々と回復、帰る頃には雲間から青空ものぞいていました。
 午前の部の能は「小袖曽我」、十郎観世喜正師、五郎中森健之介氏でした。曽我兄弟の仇討ちは「鎌倉殿の13人」でも取り上げられました。そちらでは頼朝暗殺のクーデターとして、曽我兄弟の仇討ちが利用されていましたね。能「小袖曽我」は、弟五郎の勘当を母から許してもらい、兄弟晴れて出掛けるという、仇討ち前の物語です。
 午後の部の能は「千手」(せんじゅ)、千手の前を遠藤喜久氏、重衡(しげひら)を中森貫太氏でした。こちらは一の谷の合戦で生け捕られた、平重衡が鎌倉で出家を望むものの、許されず都に送り返される物語です。その中で、頼朝よりつかわされた千手の前の、淡い悲恋を描きます。
 どちらも満席のありがたい公演となりました。本日もありがとうございました。

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