Hana奥川恒治が綴る日々のblog

2023.01.28舞台のこと...

 今日は青空の気持ちよい冬晴れ、昨晩雪がちらついたので、今朝はドキドキしながら、外を見ました。空模様を見て、安心しました。
 本日は鎌倉能舞台で「能を知る会」が、ありました。午前の部は能「碇潜」(いかりかづき)、シテ中森健之介氏でした。前半は平教経(たいらののりつね)が、源氏の武将を両脇に抱えて海に飛び込む場面で終わり、後半は平知盛(たいらのとももり)が、船の碇(いかり)を頭上にいただき、海に飛び込みます。どちらも豪胆な平家の武将を描いた作品です。
 午後の部は能「景清」(かげきよ)、シテ中森貫太氏でした。景清は教経配下の強い武将で、屋島の合戦ではシコロ引きが、語種になるほどでした。
宮崎の日向に乞食同然で暮らしている景清のところへ、娘が訪ねてきます。娘が自分の身内であることを、人に知られると、害が及ぶのではないかと、名乗らずに帰してしまいます。それを里人の計らいで、二人は再会を果たし、娘は武勇伝を聞きます。そして二人は別れるのですが、この最後の別れの場面がグッときます。
 本日もほぼ満員のお客様にお運びいただきました。ありがとうございました。

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