Hana奥川恒治が綴る日々のblog

2023.02.10舞台のこと...

 今日は朝から雪が降り出しまして、予報では災害級の降雪になるかも、ということで大分心配しました。航空、鉄道、道路と影響を受けたところも少なくありません。東京での雪は、油断ならないものです。
 着る物も用心して、明後日2月九皐会の申し合わせに出掛けました。一部「弱法師」(よろぼし)永島充、二部「昭君」(しょうくん)観世喜正、という番組です。
 先日「弱法師」のお話をしましたので、今日は「昭君」の物語です。
 漢のお話になります。近隣の国との戦を和睦で納めるため、その証に美女を遣わすことになります。女性を絵に描かせ不美人を選出することになり、みな絵師に頼んで良く描いてもらいます。昭君という女性は並びなき美女だったのですが、絵師への付け届けをしなかったため、選ばれることになります。昭君はもとより、帝も泣く泣く隣国へ遣わすことになり、残された両親は形見の柳の手入れをしながら、嘆き悲しみます。鏡の故事を頼りに、昭君の姿を見ようと鏡を見ますと、愛らしい昭君の姿が、しかしその後ろには地獄の鬼ような姿をした、男がいました。昭君が使わされた国の大将でしたが、自身を姿を鏡に写し、その姿に驚き退散します。
 この度は演出を見直した、近年の新しいやり方での上演です。演出、装束ともに、凝った舞台となります。

観世九皐会2月定例会

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