観世流能楽師奥川恒治 能のHana

　例年より早く咲き始めた桜でしたが、4月になるまでもってくれましたね。新年度は桜舞う中で始まり、心浮き立つスタートとなったのではないでしょうか。長い春休みをいただいておりましたが、今日からブログも再開させていただきます。今後ともどうぞ宜しくお願い申し上げます。
　本日は緑泉会に出勤しました。緑泉会は目黒の喜多能楽堂で公演しておりましたが、改修工事のため矢来能楽堂に会場を移しての公演となりました。私にはホームグランドになりますので、嬉しいのですが…😝！
　私は初番の新井麻衣子さんがシテの、「田村」の後見を勤めさせていただきました。坂上田村麻呂が語る、清水寺の物語でした。トメは津村禮次郎氏の「阿漕」(あこぎ)でした。禁漁区で漁をした漁師は地獄に堕ち、その苦しみから助けを求めます。
　観世音菩薩のご加護と地獄の苦しみという、対象的な2番でしたので、お客様にはいろいろと、お楽しみいただけたのではないかと思います。
　本日も無事に済みました。ありがとうございました。