Hana奥川恒治が綴る日々のblog

2023.04.26コラム...

 今日は朝から本降りの雨、予報通りです。雨は降りますが、気温は昨日より高く、初夏、梅雨へと季節の進行を感じさせます。
 本日は埼玉与野での講座、「朝長」(ともなが)の2回目になりました。若武者の悲劇を扱う曲は「敦盛」(あつもり)や「知章」(ともあきら)などがあり、とりわけ「敦盛」は人気の曲です。敦盛と朝長は年頃も同じ、本人存命時を知っている人が、弔うという点も近いのですが、曲柄は全く違います。「朝長」には一曲を通して、暗く重い死の影が漂います。
 今日の講座の箇所は、青墓へ訪れた旅僧は朝長の「めのと」(幼少期にお世話をした人)だった人、宿の長は朝長を看取った人で、ともに深い縁のある人であることが、わかりました。朝長を悼ましむ二人、その悲痛な嘆きは深いものでした。
 次回、物語はいよいよクライマックス。宿の長が語る朝長の最期と、父義朝の悲嘆へと進みます。

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