観世流能楽師奥川恒治 能のHana

　今日はお天気もよく、気温も上がりました。夏日のところが各所にみられ、暑い日となりましたね。
　今日は埼玉与野での講座、「朝長」の3回目となりました。今回は宿の長の女が、朝長の最後について語るところでした。語りとしましては、内容はわかりやすいものなので、その点はとてもいいです。ただ、破格に長い文量で、朝長という曲の難所でもあり、演者としては大変なところです。11月には自分の会で語るのか、と思いますと冷や汗ものですが、内容をよくよく吟味して、勤めさせていただきたいと思います。
　今日の講座では、保元の乱から平治の乱まで、復習かたがたやりました。どこからどう見ても、悲劇が呼ぶ悲劇というのが、やるせないことでした。戦というものがよくよく解る展開で、人の業というものを、深く考えさせられることでした。