Hana奥川恒治が綴る日々のblog

2023.05.12舞台のこと...

 本日は5月九皐会の申し合わせが、午前中からありました。1部「蘆刈」(あしかり)、シテ弘田裕一氏。2部「鞍馬天狗」(くらまてんぐ)、シテ中所宜夫氏でした。
 私は「蘆刈」の後見と、2部の仕舞「兼平」を勤めさせていただきます。後見は次男とのペアです。内弟子修行中ですが、仕事を覚えてもらわなくてはいけないので、いろいろとやってもらうことにしました。当日は物着(舞台上での衣装替え)もあります。どんどん覚えて、慣れてもらいましょう。
 仕舞「兼平」は木曽義仲のところの、猛将です。義仲が討たれたことを聞き、自害の手本を見せてやると、太刀をくわえ、逆さまに落ちます。仕舞ではそこを型で致します。そのさまを「目を驚かす有さま」と、謡われるのですから、豪傑ですね。
 その後、稽古能では「白楽天」(はくらくてん)の、地頭を勤めさせていただきました。なかなか出ない曲なので、あまり謡う機会がないだけに、緊張感高いですね。
 そして、今日はまだまだ続きました。喜之師の米寿の記念の会の、通し稽古をしました。素謡1番、連吟1番、仕舞18番、かなりのボリュームでした。5番ずつで3組、15名は喜之師が育てた門下です。師匠の偉大さをしみじみと感じつつ、恩返しできるように、勤めさせていただきたいと存じます。

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