観世流能楽師奥川恒治 能のHana

　昨晩は雨がしっかり降ったようで、今朝は道路のあちらこちらに水溜りがありました。雨上がりの青空が見えるなか、歩き出したのですが、帰り着く頃には雲に軍配が上がっていました。が、日中はよく晴れ、気温もぐっと上がりました、海上では台風3号ができたようで、この時期から台風の心配かと、些か気の重いことです。
今日は埼玉与野での講座でした。「朝長」(ともなが)が5回目となりました。兄義平(よしひら)のこと、弟頼朝(よりとも)のこと、そして父義朝(よしとも)の事を、自ら語る件です。この部分能では、地謡が謡い、語ります。前半では朝長の最期を、宿の長が語り、後半は朝長自身が親兄弟の事を語ります。
次回はいよいよ朝長が、致命傷を負った件を、仕方噺(しかたばなし・所作を交えた語り)で、締めくくります。いよいよ「朝長」の最終話が見えてきました。