Hana奥川恒治が綴る日々のblog

2023.06.25舞台のこと...

 今日は新潟に参りました。新潟は長岡出身の遠藤家の地盤でもあり、六郎氏ご存命の折は、長岡で能の会も毎年行われていました。現在は新潟市の市民芸術会館「りゅーとぴあ」にて、数年に1度、公演をしております。
 現在は六郎氏の子息、和久氏と喜久氏兄弟が舞台を勤めており、本日の曲目は「碇潜」(いかりかづき)という曲でした。今日は小書を付けた、特別な演出になっていて、後半船を出すやり方でした。
 前半は平教経(たいらののりつね)が、敵兵を右と左に1人ずつ抱え、3人で海へ飛び込むところやります。後半は平知盛(たいらのとももり)が、碇(いかり)を頭上にかかげ、海に飛び込みます。現在後半は知盛一人で致しますが、船を出すやり方になりますと、二位の尼と大納言の局が加わり、今回は更に特殊演出で安徳天皇役の子方も出ました。かなり大掛かりな舞台になります。満員のお客さまにも、お楽しみいただけたのではないかと思います。
 本日もありがとうございました。

カテゴリー

バックナンバー