観世流能楽師奥川恒治 能のHana

　今日は朝から歌仙会(玄人の稽古会)が、ありました。夏の恒例行事で、これが済みますと夏休みな感じです。例年ですとこの後、装束干しですが、耐震工事の関係で、今年は終わっています。
　1人1番で舞囃子を舞い、地謡は基本2名で謡います。若い人たちは、勉強したい曲に入れます。人が増えるほうが心強いのですが、私が地頭を勤めました「遊行柳」は、老体の難曲でもあり、誰も入る人がいなかったので、決まっている2名で謡いました。😂
　舞うほうは「誓願寺」を勤めさせていただきまして、大変勉強になりました。能を一曲舞うことを考えたとき、舞囃子をさせていただいていますと、そこからは一度勤めている感覚が持てます。大物の曲になればなるほど、それは大きな違いとなります。
　明日から夏休みとはなりませんが、一息つけそうです。