Hana奥川恒治が綴る日々のblog

2023.09.13コラム...

 昨日福島で途中下車しまして、今日は二本松の安達原、黒塚へ行って参りました。
 観世寺さんを訪ねますと、券売所にはネコが気持ちよさそうに、寝ていました。触っても大丈夫とのことだったので、ノドをコロコロ、お構いなしに、寝ていました。
 お寺では宝物館にゆかりの品の、出刃包丁や鍋も残されておりました。こちらでは物語の最後は、山伏祐慶が如意輪観音樣の力添えを得て、鬼女を退治したとなっていました。謡曲では五大明王の力添えで戦い、鬼女は闇に紛れて消え失せるので、その点も違いますね。
 一つ疑問が残ったのが、都、つまり京都の人が、なぜこの二本松の地を選んだのか?ということでした。自身が面倒をみていた、お姫様の不治の病を治すため、妊婦の生き肝を取るならば、もっと都に近い場所の方がいいように思います。この疑問は、いつの日か解ける日が来ることを期待して、11月5日(日)の「はじめての矢来能楽堂」公演で「安達原」を、勤めさせていただきたいと思います。どうぞ宜しくお願い申し上げます。
 鬼女の住処と葬られた黒塚です。

カテゴリー

バックナンバー