観世流能楽師奥川恒治 能のHana

　雲がありましたが今日も晴れ、青空がキレイです。暖冬ですね、ちょっとした違和感がありますが、しのぎやすいことです。
　今日から北与野の講座は、源氏物語の世界、玉鬘の物語となりました。玉鬘は頭の中将と夕顔の息女ながら、母夕顔の早逝により、乳母夫妻の赴任先、九州へ赴きます。土地の男の求愛から逃れるため、都へ戻ったものの、養父光源氏のもとでは、平穏な幸せは望めませんでした。噂になるほどの美しい容姿の玉鬘、色好みの男たちがほっておくはずがありません。そんな玉鬘の物語を始めました。
　当家では「玉葛」と表記します。源氏物語の奥深さは、進めれば進めるほどに深く、広がっていきます。今回も更なる先を目指して、進めてまいりたいと存じます。