観世流能楽師奥川恒治 能のHana

　今日は雨になりました。だんだん激しくなる予報で、気をつけないといけませんね。
　今朝は若竹会の本番、囃子方の先生方にいらっしゃっていただいて、本公演さながらの稽古能でした。以前も書きましたが、シテは面装束を着け、その着付けを普段機会の少ない若手がします。シテも装束を着ける人も、普段の稽古の成果を発揮できる、絶好の機会になります。私達は実演家なので、言葉でプレゼンするのではなく、こういった機会に自身の実力を、体現します。ここで信用を得られますと、次のステップへと進んでいけることになりますね。
　シテは前回の総稽古の後の注意点を、改善すべく努力した後がみとめられました。これはとてもいいことで、コツコツ地道に努力するしかありません。基礎を作る時が大切なときなので、妥協せず取り組んでほしいと思います。大きな基礎があればこそ、大きな花が開きます。