Hana奥川恒治が綴る日々のblog

2010.04.19過去のHana道成寺へ向けて・熊野紀行 その八

新宮の街も見て回り、いよいよ那智へと向かうのですが、
気が付けばお昼を過ぎていましたので、腹ごしらえ!食事に入ったお店で那智への行き方を聞いてみますと、新しくできたバイパスが便利とのこと。カーナビにはない道なれど食事を済ませていざ出陣(カーナビでは山中を激走)。あっと言う間に那智の町に入り、大滝と大社を目指して進みました。道が山道になるためか、ここからの方が時間は掛かりました。

先ず滝へ!

入り口からして古道の気分よろしく雰囲気をかもしています。
石段を下りて進みますと、眼前に想像を絶する瀑布が現れます。

「熊野を回るにはどこから行ったらいいでしょうか」とお尋ねした、昨日のお土産物屋さんのご亭主の声が蘇ります。

「あなたの心の向くままに行けば、熊野は最高の出会いを用意してくれるでしょう!」

本宮、新宮とお参りをし、人間が作る素晴らしい物を目にしてきました。しかしこの偉大な滝は人の手ではけして拵えることができないと思われ、そんな自然の創造の前には、他のすべてを一瞬で越えてしまう力がありました。自身の心の向くままにこの滝へとやって来たのですが、そこには想像を超えた大いなる感動があったのです。

滝の下には虹がかかり、その上には虹にならない緑の線が掛かっていました。毎秒2トンと言われる滝の水量にも、ただただ圧倒されました。

「来てよかった」と暫く時を忘れて眺めいっておりました。

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