過去のHana三月九皐会

2016.03.04

年が明けたのが昨日のことにように思いますが、瞬く間に2月も過ぎました。
今年は閏年で1日多かったのに・・・。

3月13日(日)は九皐会で「柏﨑」のシテを勤めさせていただきます。「柏﨑」は親子再会の狂女物で、習物ではありませんが、曲としましては大物になります。平たく言うと、滅多やたらとできない曲なんです!

以下、『柏崎』のあらすじのご紹介です。

家臣小太郎(ワキ)は主人の形見の品と子息花若(子方)の文を携え、
訴訟地鎌倉から柏﨑(新潟)へと戻ってきます。
帰り着いた小太郎を夫が戻ったかと迎える花若の母(前シテ)に、小太郎は何も言えません。
小太郎は不審がる花若の母に夫の死、花若の出家を告げ、形見の品や文を渡します。
一時に夫と子供を失う母の悲しみは計り知れず、花若からの文を恨みがましく思うものの、
母として子供の無事を神仏に祈らずにはいられませんでした。

<中入>

前半が終り場所は善光寺へと変わります。
善光寺の住僧(ワキツレ)に連れられ、出家した花若が現れます。
続いて狂女となった花若の母(後シテ)が現れますが、
取り乱した姿は子供たちに笑われてしまうほどでした。

善光寺へやって来た花若の母が内陣へ入ろうとしますと、住僧に咎められます。
花若の母は「極悪人でさえ救うというのに、女人を中に入れないのは如来の教えなのか」と反論し、
住僧を驚かします。やがて花若の母は亡き夫の形見の衣を着、烏帽子を着け、
「夫は弓、歌、舞、全てにおいて達者であった」と恋慕に狂い、花若への思慕を募らせ、夫の後生を祈ります。
如来のお導きか、住僧の引き合わせにより、花若と母は再会するのでした。

死別した夫への恋慕と、生別した子供への思慕が入り混じる、深い悲しみの中での複雑な狂いとなります。
最後に花若と再会を果たすことが、救いとなり、一つの光明となります。

若干ながら、お席もございます。お運びいただけましたら、幸いです。

観世九皐会3月定例会 能『柏崎』

シテ:奥川恒治
子方:金子仁智翔
ワキ:殿田謙吉
ワキツレ:大日方寛
間:大藏教義

笛:寺井久八郎
小鼓:鵜澤洋太郎
大皷:國川純

後見:観世喜之・遠藤喜久
地謡:観世喜正・中所宜夫・永島充・佐久間二郎・小島英明・坂真太郎・桑田貴志・中森健之介

他、能『雲林院』遠藤和久、狂言「呼声」大藏彌太郎、仕舞『笠之段』佐久間二郎・『草子洗小町』観世喜之・『國栖』遠藤喜久

チケットをご希望の方は、観世九皐会事務局へお電話でお問い合わせくださいませ。
TEL:03-3268-7311 (10:00 ~ 17:00)
http://yarai-nohgakudo.com/

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観世流能楽師 奥川恒治能のHana

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