観世流能楽師奥川恒治 能のHana

今日は暑くなりました、日中は汗ばむほどで、初夏のような、夏のような日になりました。着物を手にした時、どうしても袷(あわせ)衣替え前の冬の着物を、着る気になりませんで、季節の先取りという事で、単(ひとえ)の着物で出掛けました。
衣替えは六月なので、まだまだ袷を着ている時期なのですが、昨今の気候には、そぐわないルールではないかと、勝手に思っております。
そう言えば、子供の頃は七月になっても、気温の上がらない日が多く、プール開きのあと、なかなか入れなかったことを思い出します。やっと入れたと思っても、寒さで唇が紫色になっていました。現在とは大分様子が違いますね、着るものの選択も、気候に合わせて、自由にした方がいいでしょうかね。
稽古の合間をぬって、知り合いの絵描きさんの個展に行って参りました。もとより絵はからっきしなのですが、話しをしてなにかと教えて頂けるのは、刺激になっていいです。今日は抽象画の方でしたが、少しの時間お話ができましたので、良かったです。最初はさっぱり解りませんが、暫し眺めていますと、個々の違いに気付き、タイトルを見て画家さんのおもいを知ります。技法なども教えて頂きますと、ちょっと得した気分になります。解るとまでは行きませんが、表現の楽しさや、奥深さを知ることができます。
最近は滅多に行けなくなってしまいましたが、時間を見つけて、また出掛けたいと思います。