Hana奥川恒治が綴る日々のblog

2018.04.06舞台のこと...

四月九皐会の申し合わせが済みました。能は「屋島」と「錦木」でした。私は「錦木」のツレを勤めさせて頂きます。先月稽古能をしてから一月、早いものです。
シテとツレのこの二人、夫婦と言っていながら、「会ってもらえない」って、旦那は嘆くんですよねー。そもそも錦木って、男性が木の枝を綺麗に飾って、女性の家の前に立てて好意を示す風習だそうです。女性は会おうと思う人の錦木は取り込んで、会わない人のは捨て置く(セツナイ!)。そのために数年通う人も出、気が付けば錦木の山が!という事になるようで、それは見失っちゃったんだろうな~男。
前半は錦木の謂れを語り、後半は会ってもらえない所を再現して見せます。およそ、この男女うまくいってない!曲中シテ(男性)は幾度も女性の近くにやって来るのですが、女性は見向きもしないのです。こちらの方が、個人的に気の毒になってきます。
そんな意思のはっきりした、情に流されない、男前な女性を私させていただきます。
このもつれた男女の物語「錦木」と、押しも押されぬ名曲「屋島」、8日(日)13時より矢来能楽堂です。
お天気も良くなりそうですので、ぜひお出掛けください。
宜しくお願い申し上げます。

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