コラム

2019.01.10

大きなご恩のある方が、旅立ちました。思い出は数えきれず、ご一緒させて頂いた折りは、いつも楽しく、勢いの余っていた20代の頃は、なにかにつけ面倒をみていただきました。
その後、暫くご無沙汰しておりましたが、今日も伺っていました慶福寺さんで、数年ぶりに再会しました。
折も折り、家の建築で難儀をしていました私は、ご相談させていただきました。彫刻家とした知り合ったのですが、宮大工の棟梁だったその方は、「うちでやるよ」と、僅かな予算の中、引き受けて下さいました。神木をお持ちになっていて、「何処に行くのかと思っていたら、奥川さんとこだったね」と、ニコニコしていらっしゃいました。
あれから9年、月日が経つのは早いものです。今も、棟梁の建ててくださった家で、家族と暮らし、仕事ができていることに、感謝しております。そして、棟梁のご家族とのご縁も繋がっています。
遺影は少し痩せていたものの、なんとも穏やかな良い笑顔で、こちらが癒されるようでした。
棟梁のお家にお招きいただき、二人で飲んだ一時が、宝物になってしまいました。ありがとうございました。

合掌

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観世流能楽師 奥川恒治能のHana

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