観世流能楽師奥川恒治 能のHana

だんだんと春めいて参りました。日中は気温も上がり、心地好い日でしたね。
今日は週末にいらっしゃる方のお稽古日でした。お一人体調不良でお休みの方がいらっしゃいましたが、皆さん元気に、お稽古にいらっしゃいました。
謡のお稽古では、以前謡えた節が謡えず、四苦八苦することがあります。一度つまずいた時に、どうしてもイメージができてしまい、修正しにくくなるケースもあるのです。ただ、以前同じ節を、別の箇所で謡っていますので、謡うことはできるのですが、歯車が合わないこともあるわけですね。
今回上手くいかなくても、他で出て来る同じ節を、すんなり謡えたりします。音のつながり方や、文字の並び方でも、こういったことは起こります。色々な形で、経験を積んでいきますと、いつでも謡えるようになるんですね。
焦ることはありませんから、確実に一つ一つ進めて参りましょう。