Hana奥川恒治が綴る日々のblog

2019.03.08舞台のこと...

3月九皐会の申し合わせが済みました。今月は「源氏供養」観世喜正師、「西行櫻」観世喜之師と、観世家の公演月になりました。たいへん豪華で楽しみな番組です。
 「源氏供養」は作者紫式部が、源氏物語という虚実の世界作り、光源氏を始めとして、登場人物の生涯を操るものの、供養をしなかったために、式部が成仏でなかった、という面白い着想の曲です。ただ、最終的には観世音菩薩の仮現というところに、落ち着くのですが…。今回は舞が入る替えの演出になりますので、式部の舞がいつもより長く見ていられます。
 「西行櫻」は西行法師と桜の老木の精との、不思議な夢の世界です。浮世を厭う西行法師に、桜の精は心持ち一つと語ります。今の喜之師は西行と向かい合っても、いける感じですねー!
 私も「鵜飼」の仕舞を舞わせていただきます。後半の鵜飼の老人を彼岸に渡す、閻魔大王を勤めさせていただきます。
 3月九皐会、どうぞ宜しくお願い申し上げます。

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