Hana奥川恒治が綴る日々のblog

2019.10.01コラム...

真双会、同門の坂真太郎氏の会の申し合わせが済みました。曲は「松風」(まつかぜ)、秋の代表的な名曲、大曲です。
この曲は趣向にとんでいまして見るに飽きないので、お米のように毎日いただいても(見ても)大丈夫、と言われるほどです。
この曲は長時間の演能になりますが、中入(なかいり)という、前半と後半をつなぐ部分がないんですね。大方は前半のシテが退場し中入となり、後半のシテが姿を替えて現れます。この間は楽屋で装束(衣装)替えとなりますが、この「松風」は物着(ものぎ)をするんですね。物着は舞台上で装束替えをします。中入のように全部着替えるという訳にはいきませんが、舞台上でお客様の前での着替えは、いろいろな意味で大変です。
私は後見のお役をいただいております、ミスのないように勤めさせていただきたいと思います。

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