Hana奥川恒治が綴る日々のblog

2019.10.02舞台のこと...

「鈴木三郎重家」(すずきさぶろうしげいえ)という復曲があります。平成30年に初演しまして、この度再演致します。
源義経の重要な家臣とはいえ、平家物語の影響であまり有名ではないのですが、武勇に長けた、剛の武士だったそうです。生け捕りになり、縄に掛けられ頼朝の前に引き出され、そこで頼朝や梶原の批判をし、並みいる鎌倉武士を驚嘆させたようです。
「語鈴木」(かたりすずき)、とも呼ばれる曲で、縄で縛られたまま語る場面が聞き所です。
頼朝は自分の家臣にと望み、重家も了承するものの、頼朝が寝所に入るや、さっと旅支度に身を替え、義経のもとへと走ります。
頼朝の前で舞う舞と、最後の駆け引きが見処になりましょう。
本番は11月24日(日)、国立能楽堂です。宜しくお願い申し上げます。

カテゴリー

バックナンバー