能のHana

舞台のこと

2020.09.18

 本日は夏日が戻ってきましたね。動くと汗ばむような一日でした。
 このところご案内申し上げている「一角仙人」ですが、その物語は今昔物語にも出ています。こちらはぐっとスケールが大きく、多数の国が旱魃に悩み、その国々から多くの女性が選抜され、仙人のもとへ行くわけですね。なんと500名だそうで、華やかな服を身にまとい、歌を歌い、踊りながら、ここかしこと、山中を訪ねて回ったそうです。やがて、痩せこけてヨボヨボした男が現れ、それが仙人でした。都では雨を降らすための、様々な加持祈祷を、名だたる人が試みるものの、この仙人の神通力には、敵わなかったそうです。その仙人、何日か過ごすうちにすっかり美女に惚れこんでしまい、山を下るのに足が痛いと言われれば、おぶって山を降り、都まで送り届けるという有様。惚れた弱みとはよく言ったものです。そして、女色を犯したため神通力が失せ、飛ぶ力を失った仙人は、都からは歩いて帰ったそうです。雨を嫌って龍神を閉じ込める身勝手さもありますが、人は良かったのでしょうかね…。
 四国高松へ参りました。お彼岸ということもありましょうか、チビッコ連れの方が、飛行機で多く見かけられました。飛行機の乗客も増えたようです。気を付けて行動する、これからの新しい形ながら、大切なことになりますね。心得て生活を戻していかないと、です!
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観世流能楽師 奥川恒治能のHana

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