能のHana

舞台のこと

2021.05.10

 今朝は8:30から玄人稽古がありまして、早朝から出動です。曲は「雲林院」、シテは佐久間二郎氏でした。桜の花の鑑賞問答から、伊勢物語の世界へと入っていく曲です。その世界を作って行くところで、演者の力量が問われる曲と言えます。難物ながら、やり甲斐のある曲ですね。
 その後は国立能楽堂に参りまして、来月の中森健之介氏の「道成寺」の鐘の作り物を作りに参りました。健之介氏は「道成寺」の披演、私どもは「ヒラキ」と呼んでいます。これで名実共に一人前という感じです。
 今日は新しく入った内弟子さん3名も参加して、鐘を作りました。針やハサミの扱い、鐘の作り方などは他言無用、といった事など、この曲に限ってある心得や約束事など、説明から入りました。
 私が初めて鐘作りに参加させていただいたのは、高校生の時で、その後九皐会の道成寺の鐘作りには、全て参加しました。彼らもまた、これから幾度となく、鐘を作り、やがては披演する日も、やって来ることと思います。
 今はその日に向けて、精進していただきましょう。

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観世流能楽師 奥川恒治能のHana

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