Hana奥川恒治が綴る日々のblog

2021.09.26舞台のこと...

 金春流太鼓方大川典良師、ご社中の会「東耀会」が済みました。換気をしながらの進行となりましたので、時間も若干多く掛かりましたが、安全第一ですね。
 私は「融」(とおる)という曲を、酌之舞(しゃくのまい)という小書(替え演出)で勤めさせていただきました。
 一口に小書と申しましても、色々と決まり事があるのが、古典の世界です。比較的勤めやすいものから、一子相伝といったものまであります。本日の酌之舞の小書もとても格式の高いもので、ひと昔前ですと、なかなか勤められないものでした。
 本日はなんとか無事に勤めさせていただきまして、ホッとしました。扇を投げるような通常では考えられない事も致します。稽古の時は、勢いあまって舞台から落としたりと、ハプニングもありましたので、何事も無く済んで良かったです。
 舞囃子は面装束をつけない分、細部までハッキリ見える怖さがあります。「素」という魅力と恐怖、いつまで経っても道は遠い!

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