Hana奥川恒治が綴る日々のblog

2021.09.27舞台のこと...

 朝のお天気予報では、昨日より気温が上がるということでした。午前中は日差しも見え隠れでしたが、午後には青空が見れましたね。
 今日は11月3日(水・祝)の鎌倉能舞台の能を知る会のご案内です。
 私は午後の部(14時始)で、「楊貴妃」を勤めさせていただきます。曲名がそのまま主人公で、世界三大美人の一人、絶世の美女役です。
 「安史の乱」によってこの世を去った貴妃を、玄宗皇帝は忘れることができず、方士(仙術使い)に魂の場所を探させます。方士は蓬莱という仙人の国で貴妃を探しあてます。貴妃は玄宗皇帝との恵まれた日々を懐かしく、愛おしく思い出し、その時の舞を舞います。名残を惜しむ貴妃でしたが、「会者定離」(えしゃじょうり)、「会った者は離れることが定め」という、この掟から逃れられず、玄宗皇帝への形見の品を方士に託し、一人蓬莱宮へと残ります。
 「大原御幸」「楊貴妃」「定家」の三曲は三婦人と呼ばれ、能の中の代表的な貴婦人です。今年は巡り合わせで、「大原御幸の建礼門院」と「楊貴妃」を勤められる、稀な年となりました。
https://www.nohbutai.com/perform/

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