Hana奥川恒治が綴る日々のblog

2022.04.10舞台のこと...

 今日も心地よい快晴、動けばかるく汗ばむようになりました。好天に恵まれた九皐会当日となりました。
 私は一部の「須磨源氏」(すまげんじ)の地頭を、勤めさせていただきました。源氏物語というフィクションの登場人物である光源氏を、最終的には兜率天の住人として、神格化したような形にします。前半部分では、焚き木を取ったり釣りをしたりする労働者ながら、花を愛でる心ある老人として現れます。そしてこの老人が、求められるままに、源氏物語の光源氏が初冠を戴くところから、太上天皇に上り詰めるまで、一気に謡います。途中、タイトルにあるように、この須磨へ来たときが、唯一の辛抱の時期でした。中入に向かう頃に、天上界の住人であることがわかり、後半の兜率天から天下ったというところにつながります。
 どこにいても、輝いている「光る君」なのでしょうかね。
 ご来場の皆さま、ありがとうございました。

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