Hana奥川恒治が綴る日々のblog

2023.02.07舞台のこと...

 寒の戻りはあるのでしょうが、このところは厳しい寒さが緩和され、ホッとします。窓を開けますと、冷たい風が入ってきますが、陽射しに癒やされますね。
 梅の花が七分八分といった感じで、咲いています。マスクを外して、香りを確かめたくなります。梅と申しますと「弱法師」(よろぼし)という曲がありまして、主人公は盲目ながら、梅の花の香りがしかとわかります。この「弱法師」という曲は、大阪四天王寺を舞台に、親子が再会する物語ですが、日想観(じっそうかん)という、仏事も大きなウェイトをしめます。彼岸の中日、沈む夕日を拝むと西方極楽浄土へ行けるというものです。拝むタイミンタグが大切で、石の鳥居の中に日が入った時、浄土の扉は開かれるようです。
 2月12日㈰の九皐会一部で「弱法師」が、永島充のシテで上演されます。二部は「昭君」(しょうくん)、シテ観世喜正で、ご来場をお待ちしております。
公演情報は下記より。

観世九皐会2月定例会

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