Hana奥川恒治が綴る日々のblog

2023.02.08コラム...

 今日も寒さは和らいでいますが、下り坂でしょうかね。雲が多い日でした。
 本日は埼玉与野で「鵜飼」講座の3回目、殺生禁断の場所で漁を行っていた鵜使いの末路が、本人の口より語られる件です。鵜使いは語り終わり、「その鵜使いの亡者にて候」と、名乗ります。ただ弔ってほしい場合は、ほのめかすことが多いのですが、はっきり名乗るからには、その後の展開に大きく影響します。
 ここでは本人から、捕まるときの経緯や、その後の刑罰など、生々しく語られます。自身の罪が発覚したとき、鵜使いの男は確かに、嘆き、悲しみ、後悔します。しかし、断罪は免れないものでした。
 聞いていた僧は、罪障懺悔(ざいしょうさんげ)のために、鵜使いの技を再現するよう勧めます。犯した罪を披瀝し、救われるための前半のクライマックス、鵜使いの場面となります。
 次回はいよいよ、前半のクライマックスシーンとなり、鵜使いの本性が溢れ出ます。

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