Hana奥川恒治が綴る日々のblog
2023.04.17舞台のこと...
今朝は若竹会当日、先々週稽古した「竹生島」の本番でした。お囃子の先生方にいらっしゃっていただき、面、装束を着けての稽古能です。
シテ、ツレ共に面装束を着けますので、それぞれ思い掛けないことも体験します。ならではの経験が、とても重要なもので、何れ来るお客様の前での舞台の時に、貴重な糧として大いに役立ちます。
もう一つ大切なことは、装束を着けられるということです。誰もが最初から装束を着けられるわけではないので、ここで着けられることはとても恵まれています。折りに触れ練習しますが、本公演ではなかなか着けられません。やはりお客様の前に出る人を着けるためには、ある程度の技量が求められます。こういった機会が大切な場、極端な言い方をすれば、プレゼンの場です。できるようになったとこを、先輩方に見せられると、信認を得られ、次からは「彼に頼もう」に変わるわけです。
最初からできなくてもいいのですが、習ったことを練習して身につけ、失敗を恐れず、積極的に取り組んでほしいですね。そして成長を見せてもらえると、先の事をどんどん伝えていけます。私たちもそうやって、教わってきました。そして、そろそろ伝える番になって来たのです。